MALICE MIZERのボーカルといえばGACKTというイメージが強いですが、実はGACKT以外にも2人いて、GACKTは2代目だったんですよね。
今回はMALICE MIZERのボーカル遍歴について書いていこうと思います∠(¯∇¯) ビシッ!
MALICE MIZER 歴代ボーカリストと脱退理由は?
MALICE MIZERはボーカルに恵まれないバンド、なんて一部で言われていたこともあるくらいのバンドなんです。
それぞれ歌唱力も魅力もあるボーカリスト達だったのになぜなんでしょう?
初代ボーカル tetsu(テツ)
mana、köziと共にMALICE MIZERを結成したメンバーの一人です。
当時からゴシックな雰囲気で他のバンドとは毛色が違う感じで目を引くモノがありました。
私がMALICE MIZERを知ったのはこの頃で、雑誌のインディーズ紹介みたいないろんなバンドが載ってるページの片隅に墓地で撮ったっぽい写真に目がとまったからです。
それで気になってCDを買ったのがきっかけでした。
名曲「ma chérie~愛しい君へ~」と「死の舞踏」はtetsu在籍時からの曲で、元になる詩はtetsuによるものみたいです。
当時はライブでやっていた曲だったのでアルバム「memoire」には収録されていませんでした。
この2曲がこの頃からある曲だと私は知らなかったのでちょっと驚きました。
私の中でのma chérieはGACKTが歌っているイメージの強い曲だったので・・・
YouTubeにtetsuが歌うma chérieがあったんですが、tetsuのちょっとハスキーで色気と切なさのある声のma chérieも良いな♡って思いました。
tetsu MALICE MIZER脱退理由
「音楽的方向性、活動方針の違い」により94年12月に脱退
この頃、まだ自由にライブに行けるような年齢ではなかったので、大人になったら絶対にライブに行ってtetsuに会うんだ!と夢見ていた私は脱退を知ってホント絶望しかなかったですけどね・・・
脱退後もメンバーとの交流はあったみたいで、tetsuのライブをメンバーが見に来たりköziと対談したりしているので不仲だったわけではなさそうです。
MALICE MIZER脱退後に組んだバンドを見ているとMALICE MIZERとは全く違うビジュアルや音楽なので、音楽性の違いは嘘じゃなさそうですね。
tetsuは脱退後、本名の高野哲として活動しています。
最近の活動についてはこちらに簡単にですが、まとめてあります。
私は高野哲の声がすごく好きなので、この先もずっと歌い続けて欲しいボーカリストです。
2代目ボーカル GACKT(ガクト)
MALICE MIZERと聞いてパッと出てくるのがGACKTなんじゃないかなと思います。
最近はもうGACKTがMALICE MIZERだった事すら知らない方もいそうですが・・・
95年にオーディションを経て加入・・・オーディションだったのか!とも一瞬思ったんですが、確かに当時そんな噂をどこかで見聞きした記憶がうっすらあります。
今はKING的な風貌のあるGACKTですが、マリスに加入した当時は王子的な柔らかな雰囲気も兼ね備えた感じの雰囲気でちょっと艶っぽい感じでした(かなり個人的な主観です)
中世のヨーロッパ的な雰囲気も、より華やかで幻想的な感じが増していて新しいMALICE MIZERの世界が誕生したんだなって私の中では意外とすんなり受け入れられたメンバーチェンジでした。
調べていて今知ったんですが、GACKTはMALICE MIZER加入前のバンドCAIN’S FEELでドラムっだったんですね!ビックリしました(゚ロ゚)!!
この時にボーカルがいなくなって「じゃあ僕がやるよ」という流れで転身したみたいです。
この流れがなければ、MALICE MIZERのGACKTも誕生していなかったって事ですよね。
運命感じちゃいますね。
MALICE MIZER GACKTが突然の失踪
MALICE MIZERは97年にメジャーデビューしたものの、98年11月にGACKTが突然失踪。
この時の事を確か私は雑誌で知ったんですが、かなり衝撃的でした。
他のメンバー4人で誌面に載っていたのでGACKTがいないのは見ただけで理解出来たけど、その時はなぜ4人なのかハッキリと説明がなかったように思います。
もしかしたら誌面にはちゃんと書いてあったのかもしれませんが、私が読んでないのか忘れたのか・・・という可能性もあります。
当時はワイドショーで報道されたりラジオでDJが呼びかけたりと、GACKTの失踪疑惑が疑惑ではなく、本当に失踪してしまったんだと実感せざるを得ない出来事でした。
しかも、その間は何の噂も情報もなかったので、生きているのかすらわからない不安な状況で何とか情報はないものかと当時ネットでいろいろ検索しまくった記憶があります・・・
98年の年末にGACKT本人が失踪の理由を雑誌で語っています。(簡単にまとめます。)
・メディアに出たかったが事務所が理解不足だった
・マリスがマリスであるために我慢していたことがいっぱいある
・メンバーがいないとやっていけないと思うくらい疑問が多かったがメンバー間でも意見が食い違って亀裂が入った
・立て直すために徹底的に話をしたが、僕(GACKT)の目を見る事ができないって向き合うことを拒絶されてどうしようもなかった。
・MALICE MIZERが好きだし愛してる
・誰が欠けてもMALICE MIZERではない
・ステージ上の彼らに対しては凄い誇りを持っている
・ツアーが終わってからメンバーは休みたがっていたが僕(GACKT)は動き続けたかった
・過密スケジュールで疲れるのは仕方ないので、休みたい人は休めば良いし、動きたい人は動けば良いと思ったが理解されずソロ活動がしたいと誤解された。
といった感じで、次の展開に向けて動きたかった彼とメンバーの間に溝が出来てしまったようです。
GACKTのなかでは5人でMALICE MIZERではなく、個々にMALICE MIZERの魂を持っているから例え1人で動いてもソロとマリスを分ける感覚はなく、それを理解してもらえなかった
とも語っています。
GACKT MALICE MIZER 脱退理由
99年の1月のFCで会員にむけて、GACKTの脱退報告がありました。
そこにはメンバーからのメッセージカードがあり、メンバーがGACKTの言い分を完全否定。
GACKT対メンバーを決定づける出来事ですよね。
メンバーそれぞれのメッセージをそのまま載せると長くなりすぎるので抜粋します。
・彼(GACKT)の発言に真実など見えなかった(mana)
・どこからどこまで言えば良いのかわからない。本当に言葉に出来ないくらいの歯がゆい思いが沢山ありました。自分の気持ち、メンバー4人の想いに嘘をつかずに、前を向いて歩いて行きます(közi)
・自分たちが造り出す世界、音楽には、偽りや嘘はつきたくない。(yu~ki)
・自分のことを解ってない様な人と今まで一緒に手を組んで頑張ってきた自分が憎い。因果応報というものは必ずある。自分たちの愛する音楽に偽りや嘘をつきたくない。(Kami)
・・・もう絶縁宣言って感じですよね。
その後も一般向けの音楽雑誌でもメンバーがそれぞれGACKTの失踪~脱退時の状況と心境を語っていて、やはりGACKTの行動や考え方が理解出来ないという趣旨の内容でした。
いわゆる泥沼ですよね
その後もGACKTが誌面に広告を打ち、音声メッセージ(電話サービスのやつ)を使って心境を「MALICE MIZERのメンバーが出した答えは悲しいものだった」と語っていました。
当時この流れをリアルタイムで見ていた私としては、お互いが自分は悪くないと主張しあって揉めている姿がとても悲しく、今まで築き上げてきたMALICE MIZERの世界が崩れていくような感覚がありました。
好きなバンドのメンバー同士が誌面等を使って揉めてるのを見ているだけ。
ファンとしては心配だし、不安だし、何も出来ずに見ているだけなので辛いだけですよね。
後日談というか、本当なのかは解りませんが一部では
バンドが売れて大金が入ってきた事でメンバーの金遣いが荒くなり、それに対してGACKTが実体験を交えながらメンバーに話をしたが解ってもらえなかった。
とか、GACKTが作詞作曲した「Le ciel」が注目された事が増えて溝が出来た。
という話もありますが、お互いの金銭感覚だったり、性格が合わなすぎたり、人間関係が上手くいかなかった感じなんだろうなと思います。
どちらの意見が真実を語っているのかはメンバーのみぞ知るって事にしておきましょう・・・
その後GACKTは94年からソロ活動を開始しますが、メンバーはどう見ていたんでしょう?
3代目ボーカル Klaha(クラハ)
GACKTの失踪~脱退騒動、ドラムのKamiの急逝と活動がなかなか出来なくなり、しばらくmana、yu~ki、köziの3人していました。
見ていて、この先MALICE MIZERとしての活動はどうなるんだろう?と不安に思っていた矢先に2000年7月にMALICE MIZER初期の頃からライブのサポートや親交のあったKlahaがサポートボーカリストとして参加。そのまま正式加入となりました。
私はGACKT脱退以降は気持ちが離れてしまったので情報として見ていただけですが、またMALICE MIZERの再始動を知り、ちょっと嬉しくもあり安心したのを覚えています。
MALICE MIZERみたいに徹底した世界観を持っているバンドってなかなかないので、貴重ですし。
GACKTのイメージが強すぎるMALICE MIZERだけに、新生MALICE MIZERとはいえKlahaの注目度とか彼のプレッシャーみたいなものは相当だったんじゃないかな?とか勝手に想像してしまいます。
Klahaが加入してからの曲を聴いたことがなかったのでYouTubeで観てみました。
低音で甘めのキレイな優しい歌声で、過去の曲を歌ってるのも観ましたが違和感もなく。
インディーズの頃の「記憶と空」を曲は同じなのに詩を変えて歌っていて。
それはそれで不思議な感じはありましたが、私的には違った世界観があって素敵だし、良いなって思いました。
MALICE MIZER 活動停止後のKlahaの行方
2000年からKlahaを迎え、ようやく再始動したMALICE MIZERですが「メンバーそれぞれ自由な発想に基づき活動をしよう」という理由で2001年に活動を停止
せっかく活動再開したのに!って何も知らない私は思ってしまったワケですが。
きっとメンバーの中でいろいろ話し合いを重ねての結果なのかもしれないですね。
その後Klahaはソロで活動し、アルバム2枚出していますがその後行方不明に。
メンバーの誰とも連絡が取れていない状況で、消息不明という状況です。
なんでマリスのボーカルは失踪してしまうんでしょう?失踪率の高さが気になります。
本名の春名真樹(はるなまさき)でフェイスブックのアカウントがあるのと聞いたので、探してみたらまだありました!
ただ2010年9月24日で止まっているし、コメントも何もないので状況は一切わからないままです。
現在活動停止中となっているMALICE MIZERですが、活動を再開する日はくるんでしょうか?
とりあえずKlahaの現在の状況だけでも知りたいところですね・・・
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